2018/07/08

Ray, Goodman & Brown ('79)

A1Inside of YouB1Treat Her Right
A2Special LadyB2Thrill / Friends
A3Slipped AwayB3Deja Vu
A4The Way It Should BeB4Another Day
 もともとはモーメンツというグループでした。
 レーベル移籍に際し、旧名での活動ができなくなり、こういう名前で再出発したわけです。

 ジャクソン5がジャクソンズになったり、加勢大周が新加勢大周になったり(ちょっと違う?)、最近なら広瀬香美かな、ともあれ名前を持ったまま 移籍できない問題ってのはときどき発生しますよね。

 アーティストにとって名前は大切です。顔であり、看板でもあり、命といってもいい。
 でもね、本当に力量のある連中だったら、命を奪われるにも等しい仕打ちであろうと、何とか乗り越えられると思うんだ。

 かつてわが国に、シャネルズというドゥー・ワップのグループがデビューしました。
 それまで日本には稀有だった、本格志向のドゥー・ワップを切り拓いたことが高く評価され、たちまち彼らは人気者となったのです。

 そんな熱狂が盛り上がっていたとき、シャネルズは冷や水をぶっかけられます。
 おフランスの「シャネル」が、シャネルズにグループ名の変更を迫ったのです。

 勝手に名前を使うなよ、というシャネルの言い分はわかります。決して、一方的かつ高圧的、ヤクザな言いがかりではないと私は思う。
 ホンダやヤマハの名前を無断で使ったバイクが世界のどこかで走っていたら、そりゃ困るでしょ。そういうことなんだ。

 シャネルズとシャネルの間で、どのようなやりとりがあったのか、それはわかりません。
 関係者が本件について語ることはいっさいなく、グーグル検索しても、推測で書いているようなものばかりです。

 ラッツ&スターというグループ名に変更したという事実から、シャネルズが折れたことを斟酌するのみ。
 激しく抵抗したのか、あっさり譲ったのか、カネが動いたのか、それとも脅迫めいたことがあったのか、ことごとく謎に包まれたまま。

 いずれにせよ、実力さえあれば名前を奪われても乗り越えられる、と上述した通り、シャネルズ改めラッツ&スターについては、変名がもたらした ダメージはほとんどなかったと記憶しています。

 じつのところ、ラッツ&スターを襲った最大のダメージは、変名騒動ではありません。
 それについてはまあ、みなさんもよく知っていると思いますので、ここでは割愛します。
★★★

Produced by Vincent Castellano / Dark Cloud Productions, Inc.

Arranged & Conducted by Lou Toby

B1 Rhythm Track Produced by G. Kerr for Dark Cloud Productions, Inc.
Executive Producers: Vincent Castellano and Barbara Baker for Dark Cloud Productions, Inc.
Co-ordinated by Stephanie Cataliotti
Recorded and Mixed at H. & L. Studios, Englewood Cliffs, New Jersey
Engineer: Steve Jerome
Mastered at Sterling Sound by Greg Colbi

Photograhy: John Paul Endress
Design: Stephanie Zuras
Art Direction: Bob Heimall (AGI)

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