2018/06/26

Michael Johnson / Dialogue ('79)

A1This Night Won't Last ForeverB1Doors
A2Let This Be a Lesson to YouB2Blackmail
A3The Very First TimeB3She Put the Sad in All His Songs
A4Drops of WaterB4I Just Can't Say No to You
A5I'll Always Love YouB5Dialogue
 前作『恋人たちのアルバム』とほぼ同じ陣容。
 ランディ・グッドラム、ビル・ラバウンティ、トム・スノウにエリック・カズら、名うてのソングライターが書き下ろしたオサレな楽曲を、ナッシュビルの腕利きミュージシャンに囲まれて歌います。
 マイケル・ジョンソンがギターを弾いているのは1曲だけで、弾き惜しみも前作同様です。

 B2"Blackmail"はジェームズ・ブラウンのアレンジャーだったデイヴィッド・マシューズがホーン・セクションのアレンジを担当しています。この曲のみホーン隊が総勢ニューヨーカー。マイケル・ブレッカーやサンボーンが名を連ねています。
 といってもマイケル・ジョンソンと直接顔を合わせて共演したのではなく、別録音だったようですね。ニューヨークの売れっ子ミュージシャンは、ニューヨークから一歩も出ることなく、世界中のアーティストと共演できるわけ。

 ダビングによる時空を超えた共演というのは、マーヴィン・ゲイとダイアナ・ロスのデュエットの例を挙げるまでもなく、忙しい人の多いレコード業界ではさんざん横行してきたこと。
 ナタリー・コールなんざ、棺桶で寝てたおとんを引きずり出して共演するような荒仕事までやらかす始末。

 顔を合わせているわけでもないのに共演、というのもミョーな感じがしますけど、それでよい作品が生まれるなら歓迎すべきなのでしょう。レコードは複製技術時代の芸術なのです。
 とはいえソニー・ロリンズの『コンテンポラリー・リーダーズ』やアート・ペッパーの『ミーツ・ザ・リズム・セクション』は東西の大物が直接顔を合わせ、同じ場所で、同時に音を出し演奏した様子をレコーディングしたからこその面白さなワケで、バーチャル共演では得られない音楽の興奮があるのもたしか。
★★★

Produced by Brent Maher and Steve Gibson

Recorded and Mixed at Creative Workshop, Nashville, Tennessee
Brent Maher: Engineer
Rich "Killer Flange" Schirmer: Assistant
Horns Recorded at Automated Sound, New York
Elliot Schiener: Engineer
Strings Recorded at Scorpio Studios, London
Dennis Weinrich: Engineer

Mastered by Ken Perry

Album Design: Mike Salisbury
Cover: Burks, Lancaster, Salisbury
Photo: Gibson

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