2018/06/22

Kenny Loggins / High Adventure ('82)

ケニー・ロギンス / ハイ・アドヴェンチャー
心の中に息吹を吹き込み、僕達を素晴しい興奮にかきたてる!!
アメリカン・ミュージック・シーンから届いた、ハート・ウォームなサウンド・メッセージに心と・き・め・く
A1Don't Fight It
サンライズ・パーティー
B1Heart to Heart
ハート・トゥ・ハート
A2Heartlight
愛のハートライト
B2If It's Not What Looking for
ミッドナイト・ロマンス
A3I Gotta Try
アイ・ガッタ・トライ
B3It Must Be Imagination
幻の夜
A4Swear Your Love
スウェア・ユア・ラヴ
B4Only a Miracle
オンリー・ア・ミラクル
A5The More We Try
風はセンチメンタル
『フットルース』や『トップガン』のサントラで大ヒットを飛ばしたケニー・ロギンスは、世間からイケイケドンドンの単細胞ロッカーというイメージで見られがち。

 とりわけ80年代が青春だった世代、つまりロギンス&メッシーナを同時体験していない連中にとって、ケニー・ロギンスはギンギンのサントラ野郎にしか見えなかったわけです。
 80年代に第二次性徴ど真ん中だった私も当然、そう思っていました。彼のアルバムを聴くまでは。

 実際のケニー・ロギンスの音楽は、美しくて、内省的。とても繊細です。

 A面最後の「風はセンチメンタル」は、その真骨頂。目を閉じて聴いていると、せつなさがこみ上げます。典型的なぶっとび邦題なのに、この曲にはこの邦題以外考えられないくらい、心に響いてしまうのです。

「風はセンチメンタル」が諦観をテーマにしたのに対し、B面最後の「オンリー・ア・ミラクル」は希望の再生を歌っています。
 つまり、A面最後の曲とB面最後の曲が表裏一体の関係になっているわけ。レコードのウラオモテを使って、テーマを立体的に表現しているんですね。
 かような、メディアの特性を駆使した繊細な表現は、やはりLPならでは。

 かつてケニー・ロギン「ズ」だった表記がこの頃にはロギン「ス」に改められています。どちらが正しい発音なのかな?
★★★★

Produced by Bruce Botnick and Kenny Loggins

Recorded at
Oceanway Recording, Sunset Sound Recorders, 20th Century Fox Music Stage 1, Los Angeles
Fantasy Studios, Berkeley
Padaro Studios, Santa Barbara, CA
Recording Engineers
Mark Ettel (A2, A4, A5, B2, B3)
Andy Johns (A2)
Armin Steiner (B4)
Bruce Botnick (A1, A3, B1)
Mixdown Engineers: Bruce Botnick, Mark Ettel, Rik Pekkonen
Mastered at A&M Recording Studios, Hollywood, CA by Bernie Grundman

Album Cover Ant Title Concept: Paul Medeiros and Kenny Loggins
Photography: Greg Gorman
Illustration: Jim Heimann

0 件のコメント: