2018/06/21

Johnny "Hammond" Smith / Ebb Tide ('67)

A1The Sin-InB1Ebb Tide
A2Stand by MeB2Summertime
A3Knock on WoodB3Gettin' Up
A4The Soulful BluesB4The "In" Crowd
 これはリイシューです。
 プレスティッジのリイシューとくればOJCじゃないの、誰もがそう考えることでしょう。

 ところが違うんだなこれが。下の画像をごらん下さい。

"Lexington Co.,Ltd"なる業者が、ステイクホルダーの米ファンタジー社から許諾を得てリリースしたもののようです。
 かような商行為は、べつだん珍しいことではありません。廃盤を再発、あるいはCD化して食ってる業者なんて大手からそれこそ個人商店まで、なんぼでもおりますがな。
 私が注目したのは、この電話とFAX番号。ごらんの通り、どうも東京の番号っぽいんだよね。日本人が仕掛けていたんかい。さては『元祖コテコテ・デラックス』を読んだか…。

 B1"Ebb Tide"はご存知「引き潮」です。
 私は毎週日曜深夜、CRT栃木放送で『日曜ジャズ倶楽部』という番組を聴いています。この番組が終了してから、放送休止のアナウンスの際に流れるのが、ロバート・マックスウェルの「引き潮」なのですよ。
 あの切ないメロディが消え入ると、ラジオはしばし沈黙します。嗚呼、日曜が終わってしまった、というブルーな気分、私にとってのサザエさん症候群です。
 ところがジョニー・ハモンド・スミスがカバーした「引き潮」は案の定、ズンドコノリに終始します。マックスウェルの原曲が、そっと心の琴線に触れるのと対照的に、泥のついた靴のまま土足でドカドカと上がり込んで来るような図々しさです。これぞソウル・ジャズの醍醐味。サザエさん症候群におののき、わななく私をまるであざ笑っているかのようです。
★★★

Johnny "Hammond" Smith: Organ
Virgil Jones: Trumpet
Houston Person: Tenor Sax
Thornel Schwartz: Guitar
Jimmy Lewis: Fender Bass
John Harris: Drums

Recording: Rudy Van Gelder
Produced by Cal Lampley

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