2018/06/11

Deniece Williams / My Melody ('81)

A1My MelodyB1What Two Can Do
A2It's Your ConscienceB2You're All That Matters
A3SillyB3Suspicious
A4StrangersB4Sweet Surrender
 ギャンブル&ハフは関与しておらず、PIRのリリースでもなく、おまけに70年代の作品でもないので、これをフィリー・ソウルと断言していいものか迷うところです。

 世間一般では、トム・ベルのプロデュースであること、そしてシグマ録音であることから、拡大解釈されたフィリー・ソウルの範疇に滑り込むものと扱われているようです。

 しかしそういうジャンル分けの能書きなど、本作に針を下ろしたらどうでもよくなってしまいます。
 そこには、素敵な音楽があるのです。素敵な音楽しかないのです。

 フィリー・ソウルか否か、そんな瑣末なことにこだわっていたケツの穴の小さい私。締りがいいって、よく言われます。

「世の中には、よい音楽と悪い音楽しかない」という、デューク・エリントンの格言を思い出しました。おそらく彼は、ジャンル分けにキュウキュウとする音楽業界や音楽ファンに対し、ちょっぴり皮肉りたかったのでしょう。

 まあ実際には、よいと悪いの中間の音楽もあると思うのですけど。典型的なマルバツ式発想。エリントンはデジタル人間だったのか。いやあ『デジタル・デューク』は伊達じゃない。って何の話だよ。
★★★★

Produced by Thom Bell and Deniece Williams for Bellboy Productions
Arranged and Conducted by Thom Bell for Bellboy Productions

Guitars: Bobby Eli, Bill Neale
Keyboards: Thom Bell, George Merrill
Bass: Bob Babbitt
Drums: Charles Collins
Percussion: Larry Washington, Ed Shea
Strings & Horns: Don Renaldo
Background Vocals: George Merrill, Carl Helm, Thom Bell

Recorded at Sigma Sound Studios, Philadelphia, Pa.
Engineers for Rhythm Tracks and Vocals: Don Murray and Jim Gallagher
Engineers for Strings and Horns: Jim Gallagher and Arthur Stoppe
Mixed at Monterey Sound, Glendale, CA.
Engineer: Don Murray
Mastered at The Mastering Lab by Mike Reese
Production Coordinator: Bo Ryan, JoDee Omer

Fashions by Ann Taylor of Beverly Hills
Photography: Charles Bush
Art Direction: Desmond Strobel

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