2019/04/02

John Farrar ('80)

A1RecklessB1Recovery
A2Tell Someone Who CaresB2It'll Be Me Babe
A3Can't Hold BackB3Falling
A4Gettin' LooseB4From the Heart
A5Cheatin' His Heart out Again
 車上生活をしているルンペンみたいな写真の人物、彼こそオリヴィア・ニュートン・ジョンのヒット曲「そよ風の誘惑」作ったジョン・ファーラーです。
 そよ風の実績を引っ提げて、リーダー・アルバムをこしらえました。

 ハードでタイトなリズムに、ギラギラしたシンセ・サウンドが70年代末期から80年代初頭にありがちなサウンドです。そこに、本人がダビングしまくって織り上げたマイルドでクリーミーな、ビー・ジーズ風コーラスが乗っかってます。

 いちばんの聴きどころはA1"Reckless"です。シンセのイントロが印象的で、耳に残ります。そのイントロと同じフレーズを後半にもってくるところが何とも憎い演出です。
 その他、B1"Recovery"やB3"Falling"など、この人はタイトルを単語にしている曲が優れています。

 アルバムそのものは、アタリです。ハズレではありません。
 しかし私が買ったこいつは、ハズレでした。A1のいいところで、針がつっかえて飛んでしまうのです。
 原盤がダメなのか、プレスがダメなのか、ともあれこれには本当にガッカリしますね。内容がスカなら、まあそれなりに諦めがつくのですけど、良作となるとめっちゃ口惜しいんだこれが。

 アナログ・レコードの生産工程には、たくさんの魔物がひそんでいるのでしょう。抜き取り検査では見つけられないチョンボが、けっこうあるんじゃないかって気がします。
 アナログ・レコードを買い集めることを趣味にしようと思ったら、これは覚悟した方がいいかもしれません。
 避けようとして、避けられるものではない。でも心配することありません。良心的なお店ならたいてい、交換や返金に応じてくれます。
★★★

Produced by John Farrar

Guitars, Synthesizers, Vocals: John Farrar
Recorded at Ocean Way Recording
Engineer: David Holman
Assistant Engineer: Mark Ettel
Mastered by Doug Sax at Mastering Labs / LA
Photographer: Exley
Design: Desmond Strobel

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