2019/01/03

Santos Colon / Love Story ('71)

A1Love Story (Hisotoria De Amor)B1Engreida
A2AmantesB2Olvide Tu Nombre
A3Hay Que RecordarB3Anda Dilo Ya
A4Te EsperareB4Mil Congojas
A5EncuetrameB5Tu Calle
B6No Es Posible
 30年くらい前、『ワン・モア・チャンス』という映画がありました。
 ロバート・ダウニー・ジュニアが売り出し中の若手だった頃の作品で、『タクシードライバー』のシビル・シェパードと共演しています。

 リンカネーションをネタとしたコメディで、まあまあ面白かった。しかしダウニー・Jr.にとっちゃ不本意な仕事だったようで、後年、仕事を恣に選べる地位を築いてからのインタビューでは、
「オレはもう『ワン・モア・チャンス』や『エア★アメリカ』のようなしょーもない映画には出ないからなコノヤロー」と吠えていました。

 一緒くたに斬り伏せられた『エア★アメリカ』も、そんなにつまらない映画じゃなかったよ。
 エアとアメリカの間にある★がいいじゃないですか。お詫び☆みたいで。

 ともあれ『ワン・モア・チャンス』のパーティ場面で、スタンダード曲の"It's Impossible"がかかるんですよね。スインギーなインスト・バージョンでした。

 本来の"It's Impossible"はもっとしっとり、おっとりした曲調。ペリー・コモが1970年にヒットさせたバージョンが、業界標準となっているようです。
 ファニアの大物歌手がMOR路線に斬り込んだ本作、"It's Impossible"のカバーB6も当然その辺りを意識したアレンジになっています。

 MOR系の歌手というのはたいてい、歌詞をきちんと、崩さず丁寧に発音しますよね。ペリー・コモ然り。アンディ・ウィリアムス然り。
 もちろんサントス・コロンも、英語ではありませんが明瞭な歌い方に徹しています。

 しかしサントスの気配りも空しく、スペイン語なんてまるっきり何を言っているのかさっぱりわからない私にとっては、B6の随所で「チンポしゃぶれ」と聞こえてしまうわけです。何度も何度も、しっとりと歌い上げていますよ。「チンポしゃぶれ」って。
★★★

Recording Director: Johnny Pacheco & Larry Harlow
Produced by Jerry Masucci
Arranged by Marty Sheller
A1 Produced by Harvey Averne
A3 and B2 Arranged by Tito Puente
Cover Photo by Bob Gruen
Album Design by Izzy Sanabria

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