2018/06/22

Kenny Drew / Home Is Where the Soul Is ('79)

A1Work SongB1It Could Happen to You
A2Prelude to a KissB2Only You
A3West of EdenB3Three and Four Blues
B4Ending
 このジャケットを見ると、やけに安定感のある真ん中のオッサンがリーダーなのかと思ってしまいますよね。でも違うんだな。リーダーは右の人。

 欧州に拠点を移して活動していたケニー・ドリューが、アメリカに一時帰国して制作されたアルバムです。例えるならテニスの錦織くんが、日本に戻って試合するようなものか。

 そのへんを踏まえると、本作のタイトルの意味は「どこにいたってジャズはできるんだぜ」と解釈できますね。

 ジャズで食うのが大変、あるいは人種差別がきついなどの理由で、けっこうな数のアメリカ人ジャズ奏者が、ヨーロッパに移住しました。
 差別もなく、良心的なプロモーターに恵まれ、おまけに聴衆はジャズを文化としてたいへん尊敬していたそうで、ジャズメンにとってヨーロッパの居心地はなかなかよかったらしい。(白いカミサンを連れていても、風当たりがきつくなかったとか…)

 彼らの活躍により、現地のミュージシャンに本場のジャズが注入され、欧州ジャズの隆盛に多大な貢献をすることになります。ドリューは晩年までコペンハーゲンを中心に精力的に活動し、当地で録音された作品のいくつかは、日本でもベストセラーになりました。
★★★

Kenny Drew: Piano
Leroy Vinnegar: Bass
Frank Butler: Drums

Recorded October 15, 1978

Liner Photo: Don Schlitten
Recording: Arne Frager
Mixing: Paul Goodman
Produced and Directed by Don Schlitten

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