ジェフ・ローバー・フュージョン / ウォーター・サイン
チック・コリアが発掘したニュー・グループ、ジェフ・ローバー・フュージョン注目のアリスタ移籍第一弾!
ジェフ・ローバー(Keyb)を中心に'80年代トップ・グループをめざす若き5人組
ジェフ・ローバー(Keyb)を中心に'80年代トップ・グループをめざす若き5人組
A1 | Toad's Place トーズ・プレイス | B1 | Water Sign ウォーター・サイン |
A2 | Country カントリー | B2 | Rain Dance レイン・ダンス |
A3 | Tune 88 チューン88 | B3 | Right Here ライト・ヒア |
A4 | Sparkle スパークル | B4 | Lights Out ライツ・アウト |
オビに「スペシャル・ゲスト デイビッド・サンボーン」なんて記載されちゃっています。(下の画像)
実際にはサンボーンは参加していません。単なる誤記。
しかしそれにしても罪な誤記ではありませんか。サンボーン目当てで買っちゃった人がいても、ちっともおかしくはありません。
この頃、サンボーンの名前にはそれだけの商品価値があったわけです。
今なら「サンボーンおらんやんけ!返品じゃワレ!」などと騒動に発展しかねない誤記ではありますが、当時のリスナーはおそらく、今より寛容だったのではないかと思われます。
インターネットの祭りや炎上なんてなかった時代、怒りを気軽にぶつける相手はいないし、直接レコード店やレコード会社に苦情の電話をかけるほどでもない。
それ以前に、苦情の電話をかけようとする自分を「ちいせえ奴だなあ」と自嘲し、自制したのです。これを泣き寝入りと言ってしまえばそれまでなんですが、消費者の側に、クレーマーになり難い精神的ブレーキがあったことはたしかでしょう。
ところが今は、誰もがいとも簡単に、クレーマーと化す。
企業の方でも、本来は有益なはずの「モノ申すお客」にクレーマーのラベルを貼って狂人扱いする。
そういう時代です。時計の針を戻すことは、誰にもできません。
さて、サンボーン目当ての人には残念きわまる本作、さわやかフュージョンとは対極にある、硬派で地味な玄人好みのサウンドです。
フレディ・ハバードやジョー・ファレルなど、たとえサンボーンほどの集客力はないにせよ、実力派のゲストがジャジーな華を添えます。
B2「レイン・ダンス」のフレディ・ハバードが何ともすがれた雰囲気でよろしい。そこはかとなくファンクを感じます。
実際にはサンボーンは参加していません。単なる誤記。
しかしそれにしても罪な誤記ではありませんか。サンボーン目当てで買っちゃった人がいても、ちっともおかしくはありません。
この頃、サンボーンの名前にはそれだけの商品価値があったわけです。
今なら「サンボーンおらんやんけ!返品じゃワレ!」などと騒動に発展しかねない誤記ではありますが、当時のリスナーはおそらく、今より寛容だったのではないかと思われます。
インターネットの祭りや炎上なんてなかった時代、怒りを気軽にぶつける相手はいないし、直接レコード店やレコード会社に苦情の電話をかけるほどでもない。
それ以前に、苦情の電話をかけようとする自分を「ちいせえ奴だなあ」と自嘲し、自制したのです。これを泣き寝入りと言ってしまえばそれまでなんですが、消費者の側に、クレーマーになり難い精神的ブレーキがあったことはたしかでしょう。
ところが今は、誰もがいとも簡単に、クレーマーと化す。
企業の方でも、本来は有益なはずの「モノ申すお客」にクレーマーのラベルを貼って狂人扱いする。
そういう時代です。時計の針を戻すことは、誰にもできません。
さて、サンボーン目当ての人には残念きわまる本作、さわやかフュージョンとは対極にある、硬派で地味な玄人好みのサウンドです。
フレディ・ハバードやジョー・ファレルなど、たとえサンボーンほどの集客力はないにせよ、実力派のゲストがジャジーな華を添えます。
B2「レイン・ダンス」のフレディ・ハバードが何ともすがれた雰囲気でよろしい。そこはかとなくファンクを感じます。
★★★ | 採点表を見る |
The Jeff Lorber Fusion
Jeff Lorber: Prophet Synthesizers, Fender Rhodes Piano, Oberheim 4 Voice, Yamaha Electric Grand, ARP 2600 and Mini-Moog
Dennis Bradford: Drums
Danny Wilson: Electric Bass
Dennis Springer: Tenor and Soprano Saxophone
Freddie Hubbard: Flugelhorn
Joe Farrell: Flute
Bruce Smith: Percussion
Doug Lewis: Funky Guitar
Jay Koder: Jazz Guitar, Acoustic Guitar, Solo on B3
Produced by Jeff Lorber
Associate Producer: Marlon McLain
Production Coordinator: Jeffrey Ross
Recorded and Mixed At
Devonshire Studios, Los Angeles, California
Jerry Hudgins: Engineer
Ripcord Studios, Vancouver, Washington
Dave Dixon: Engineer
Mastered at Kendun Recorders
John Golden: Engineer
Photography: Trevor Brown
Jeff Lorber: Prophet Synthesizers, Fender Rhodes Piano, Oberheim 4 Voice, Yamaha Electric Grand, ARP 2600 and Mini-Moog
Dennis Bradford: Drums
Danny Wilson: Electric Bass
Dennis Springer: Tenor and Soprano Saxophone
Freddie Hubbard: Flugelhorn
Joe Farrell: Flute
Bruce Smith: Percussion
Doug Lewis: Funky Guitar
Jay Koder: Jazz Guitar, Acoustic Guitar, Solo on B3
Produced by Jeff Lorber
Associate Producer: Marlon McLain
Production Coordinator: Jeffrey Ross
Recorded and Mixed At
Devonshire Studios, Los Angeles, California
Jerry Hudgins: Engineer
Ripcord Studios, Vancouver, Washington
Dave Dixon: Engineer
Mastered at Kendun Recorders
John Golden: Engineer
Photography: Trevor Brown
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