2018/06/16

Gilberto Gil / Nightingale ('79)

A1SararaB1Alapala
A2Goodbye My GirlB2Maracatu Atomico
A3EllaB3Move along with Me
A4Here and NowB4Nightingale
A5BalafonB5Samba de Los Angeles
 ジルベルト・ジル。まず、この名前がいい。段田男とか、番場蛮にも通じる響きです。

 ブラジル音楽界ではかなりの大物だそうで、アメリカですでに地歩を固めていたセルジオ・メンデスが「お前もこっち来いよ」と呼び寄せて制作されたのがこのアルバム。
 それゆえ現場を仕切ったのはセルメン組の若頭マイケル・センベロ。他にもロサンゼルスの売れっ子ミュージシャンがゾロゾロ参加しています。

 一本調子で聴きどころもほとんどなく、それほど面白いアルバムではありません。
 高田高校の出身者は、B1を聴くと落ち着かない気分になったりして。

 私が本作で興味を惹かれたのは、ジャケット。かなり有名なカメラマンさんの写真です。
 ジャケットの裏にも同じような状況で撮られた写真が10カッツほど掲載されています。

 ジルベルトにいろいろなポーズをさせてたくさん撮った写真のうち、あえてコレをオモテに選んだということなのでしょう。その選ぶ過程こそがアートなのだと。
 写真家がその創作の秘密の扉を、ちょっとだけ開けてくれました。

 写真は選択の芸術、なんてよく言われますよね。
 アートに縁なき私にも、これを見るとわかるような気がしなくもない。

 かように、LPのジャケットを眺めていると、よしなしごとが心に移りゆきます。CDサイズではやはりこうはいかんです。
★★

Produced by Sergio Mendes

Recorded by Geoff Gillette
Assistant Engineer: Terry H. More
Mastered by Jo Hansch

This Album Was Recorded, Mixed and Mastered at Kendun Recorders in Burbank, California During the Autumn of 1978.

Art Direction: Ron Coro
Design: Ron Coro, Mary Francis
Photography: Norman Seeff

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