2018/06/13

Eric Marienthal / Voices of the Heart ('88)

A1Voices of the HeartB1Tippin'
A2Your EyesB2Being with You
A3Blue SpaceB3Harvest Dance
A4Brazilian DreamB4Written in the Wind
A5PremonitionB5Walk like an Emu
 チック・コリア・エレクトリック・バンドのサックス担当、エリック・マリエンサルのファースト・リーダー・アルバム。親分のチック・コリアがプロデュースしています。

 この時代、おそらくケニー・Gの商業的成功により、サックス奏者が「オレもオレも」の状態だったのでしょう。
 お前ら今までどこにいたんだ?となじりたくなるくらいゾロゾロわいて出てきました。

 サックス・フュージョンは嫌いではありませんし、才能のあるプレイヤーも少なからずいましたが、あからさまにケニー・Gの柳の下で2匹目のドジョウを狙うたくましい商魂に辟易したものです。
 エリック・マリエンサルの音楽的な野心の終着駅がどこにあるにせよ、この時期に売り出されてしまったからには、そういうラベルを貼られてしまう運命なのです。

 サックス奏者にとって、バブル到来であったと同時に、自分を見失うしんどい時代だったのかもしれません。
 本当はやりたくないのに、プロデューサーに「ケニー・Gのように吹け」と強要されたりとか。ありそうな話ですよね。

 さて、このアルバム、はっきり言ってつまらんです。
 聴いていて「早よ終われ」なんて思ってしまうほど。

 音質には定評のあるGRPだけあって、文句なしの高音質です。ひとつひとつの楽器の音が、ごちゃごちゃせず、くっきりすっきり聴こえます。
 それだけに、内容がつまらんのが残念でなりません。

 ごらん下さい、このジャケット写真。見辛い画像で申し訳ありませんが、エリック君のジーンズに注目していただきたい。ケミカルウォッシュです。カッコいいね。
 この当時、ケミカルウォッシュのジーンズでキメた若い男女が、そこいらじゅうたくさんいたのですよ。
 あれから30年。彼ら彼女らもすっかりアラフィフで、人生に疲れた父ちゃん母ちゃんになったことでしょう。
★★

Featuring:
Chick Corea
Jim Cox
John Patitucci
Vinnie Colaiuta
Pat Kelley
Frank Gambale
Luis Conte

Produced by Chick Corea
Assisted by Eric Marienthal
Executive Album Producer: Ron Moss
Executive Producers: Dave Grusin and Larry Rosen
Engineered by Bernie Kirsh
Mixed by Bernie Kirsh, Eric Marienthal and Chick Corea
Recorded and Mixed at Mad Hatter Studios, Los Angeles, CA December, 1987 and January, 1988; Studio Manager: Mark Francovich
Assistant Engineer: Ira Rubnitz
Mastered by Bernie Grundman at Bernie Grundman Mastering
Recording Manager: Joe Hesse for Chick Corea Productions
Technical Assistant to Chick Korea: Mick Thompson
Public Relations: Sally Hesse for Chick Corea Productions
Assistant to Executive Album Producer: Evelyn Brechtlein
Front Cover Photo: Glen Wexler
Back Cover Photo: Glen Wexler
Black & White Photography: Jeffrey Mayer
Album Design: Andy Baltimore, Dan Serrano, David Gibb, Ivan Salgado & Dave Kunze
GRP Records Creative Director: Andy Baltimore
GRP Record Production Coordinator: Suzanne Sherman

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